2006/08/20

Gentoo: DRI (Thinkpad T42/ Radeon Mobility 7500)

Thinkpad T42のグラフィックスチップでDRI(Direct Rendering Infrastructure)を利用する。

最新のxorgとkernelでDRIを有効にするにはちょっとコツがいる。
  1. kernelの中のDRIサポートは使用しない
  2. x11-drm ebuildをインストールする(カーネルモジュールなので、カーネル変更毎に再emergeが必要)
  3. xorg.confでModule "glx", "dri" を指定
  4. xorg.confのDriverは"radeon"

kernelに入っているDRIのxorg用モジュールは、最新のxorgだとモジュールが古くなっていることがある。なので、kernel configでCharacter deviceにあるDRI は無効にする。AGPは有効にしておいて構わない。

x11-drmは、最新のxorg-base用のDRMモジュールをインストールしてくれる。
x11-drmをインストールするまえに、
emerge -p x11-drm
で有効なVIDEO_CARDS の値を調べる。radeonはdefaultで無効になっているので、
/etc/make.confの中に
VIDEO_CARDS="radeon"
を書いて、再度上記のコマンドで有効になっているのを確認後、インストール。
インストール後、
/usr/lib/dri/
の下にradeonのモジュールが出来ていることを確認する。

xorg.confのModuleセクションに
Load "glx"
Load "dri"
を追加。DRIのオプション設定もいるかも。
Section "dri"
Mode 0666
EndSection

xorg.confの中でのDeviceセクションのDriver設定は、"radeon"に。


設定後、Xを立ち上げる。/var/log/xorg.0.log を参照し、
(EE)
で始まっているDRM, DRI関係のエラーが無いか確認。
モジュールが読み込めない、などの場合はx11-drmが正しくインストールされていないかも。

設定後、
glxinfo
の最初の方に
Direct rendering yes
があれば、DRIは有効に機能している。
glxgear
を実行して、十分なレンダリング性能が出ていることを確認する。

(補足)
module-rebuild add x11-drm-xxxxxx (xxxxxxはバージョン番号)
することで、kernelを変更(kernel-config set xxxxxx ) した後に
module-rebuild rebuild
することで、setした他のモジュールと一緒に新しいカーネル用にモジュールをビルドしてくれる。
新しいカーネルで起動する前でも、kernel-configしてあればビルドしてくれる。

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